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まだ、人間【PG12】

監督:松本准平
出演:辻岡正人、穂花、上山学、でんでん、根岸季衣一
2011年製作/上映時間132分






「東京の真ん中はからっぽ。僕たちの真ん中にはいったい何があるんだろう。」 一人の男が殺され、そして金が消えた――。 大手企業のエリートサラリーマン達也は、儲けのため彼に不正流用した金を探して、死んだ男の婚約者であったルカと出会う。金を探せば犯人も見つかると考え、動き出す二人。 一方、達也はその捜索の途中で、大学の後輩であるリョウと出会い、金のない彼を自宅に住まわせていた。同性愛者のリョウは密かに達也への想いを胸に抱く。しかし、リョウには知られざる過去があり… 乱れ、足掻き、もがいて、交錯していくそれぞれの想いや言動は、やがて魂の絶叫へと変わり、三人は思いも寄らない展開へと吸い込まれてゆく。。


一人は、金に憑かれたエリート。一人は、恋人の死の謎を追う女。一人は、キリストに縋る同性愛の青年。迷い、漂い、苦しみもがく3人の若者のリアルな姿を描き、人間の矛盾と可能性を追求した、異質にして究極の【人間賛歌】。「クローズZERO」など俳優としての活躍のほかに監督としても注目を集める辻岡正人、自叙伝「籠」などで自身の壮絶な半生を明らかにした元AV女優の穂花、ニューヨークを拠点に活躍していた上山学、「冷たい熱帯魚」で各賞を総なめにしたでんでん、日本映画に欠かせない名女優・根岸季衣など、個性あふれるキャストが集結。東京大学出身の新人・松本准平の劇場デビュー作。

「まだ、人間」は普段シネコンで見られる映画と比べると全く異質な作品です。超低予算、超短期間、超不眠そのくせに超長尺。そのような状況は、現在の日本映画と比べればまだ「我慢しろ」のレベルとはいえ、ハリウッド映画なんかと比べるとその差は歴然としています。そんな映画にも同じ値段支払わないといけないなんて…。しかし、そんな過酷で厳しく、そして自由な状況の中だからこそ生まれる作品があります。超真剣、超本気、超深刻、超命懸け、超人間賛歌。「まだ、人間」は賛否真っ二つの異色作ですが、そんな作品の中だからこそ発見できる<人生>があるのではないかと思います。是非、スクリーンを見つめ、3人の若者を見つめてほしい。その中にほんの少しでも<あなた>を見出してもらたら、本当に幸福な限りです。

松本准平(監督)

映画「まだ、人間」を観た。 様々な問題を抱えた男女3人が繰り広げる「超」のつくド濃厚な人間ドラマ。 金、性、信仰。 現代社会でタブーとされがちな問題をこれでもかこれでもかと扱いながら答えを誘導することなくこれでもかこれでもかと「人間」を描く。 ちょうど「俳優」という鎧を失い「ただの人間」になった自分には深く深く突き刺さるテ ーマだった。 俳優という鎧を脱ぎ捨て見えた現代社会、実はみんな何かの鎧を纏って生きているのではないかと思う。 その鎧に守られ隠されていた「人間」という自分を知るきっかけとなるような素晴らしい映画だった。 後、穂花凄い良かった、マジで。

黒田勇樹
     
         

8/4 SAT ~ 8/10 FRI


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